不動産と事業融資


不動産を購入すれば事業融資を受ける際に有利になるよ。こんな話を聞いたことはないでしょうか。

この点について考察してみましょう。


CASE

 社長は、仕事も順調にいっているため事業拡大を検討するようになりました。そんな中、社長は知り合いから『家を購入した方が銀行からの信用も上がるし、担保としても活用できる。事業拡大を狙うなら家を購入した方がいい。』こう言われました。


検討

不動産購入時には、銀行から融資を受けて購入する方がほとんどのはずです。その結果、銀行の1番抵当権が付きます。となると、新たに事業融資を受けるために自宅を担保に提供したとしても、物件の価値と第一抵当の差額で生まれた余力しか第二抵当権者にとっては価値がありません。したがって、単に自宅を購入するだけでは事業融資が受けやすくなるとは言えないでしょう。


しかし、私が考えるにCASEに登場する知り合いの方は、以下のようなことを言いたかったのではないかと推測します。

不動産の凄いところは、購入時点において銀行に差し出す担保がなくても構わないところです。不動産購入時に『あなたは担保財産がないのでお金貸せません』とは言われないのです。つまり、不動産だけはこれから購入する予定のもの(物件)が担保となることができます。

例えば、株式を購入したいから融資を受けようとしても、株式のような値幅の変動が激しいものは銀行は担保として信用しません。だから銀行からはきっとこう言われます。『株式購入資金として融資を受けたいのは分かったんだけど、あなた何か担保ありますか?』ここが不動産との大きな違いなんです。


だからCASEの社長が言いたいことは、マンション一棟買いだったのではないかと思うんです。不動産購入の仕組みを最大限活かした買い方を伝えたかったのではないかと。

例えば、一般的にマンション1部屋では担保価値は全然高くありません。恐らく購入時点でも担保価値が1/3くらいになるのではないでしょうか。

他方、1棟買いの場合なら、土地としての価値、家賃収入が入る建物としての価値があったり、銀行がみる担保価値がグンと跳ね上がります。こうなれば、第一抵当との第二抵当の差額の余力がより大きくなります。その結果、次の事業融資を受ける際には、物件に担保価値が出てくるので、事業融資に活用できるはずです。



SHIMANEの不動産雑感 〜不動産リテラシーを高めて手堅い不動産投資方法〜 ブログを読むだけで不動産リテラシーと不動産情報力UP

不動産会社最高執行責任者のshimaneが不動産について思うままに記述します。 そして不動産投資も、会社経営と同様に財務諸表をみるように数字や、社会の制度に詳しくならなくてはなりません。 不動産投資はマネーゲームです。ですが、ただのマネーゲームと異なりキャピタルゲインが高いのはもちろん、インカムゲインが他の投資と比べて非常に高い事に特徴があります。

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